皆さんは、今のお仕事に満足していますか。
今すぐにでも辞めたい人、なんとなくこのままで良いのかな…と感じている人など、温度感は人それぞれだと思いますが、多かれ少なかれ今のお仕事に悩みをお持ちの方は結構いらっしゃるのではないでしょうか。
とは言え、例え『転職』が頭をよぎっても、
『自分は甘いのではないか』とか、『どこへ行っても同じではないか』など色々と考えてしまい、実際に転職を決意するのは簡単ではないですよね。
私も退職を考え始めてから実際に退職するまでに数年かかりました…。
思い通りにいかない時、どこまでが乗り越えるべき状況で、どこからが見切りをつけた方がよいのか、その基準で悩んでいる方も多いと思います。
退職すべきか悩んでいる方にとって、どうすべきかのヒントが分かり少し楽になると思いますので、是非ご覧ください!
はじめまして。キャリアアドバイザー歴15年のもこです。
大手エージェントで延べ2万人以上の転職支援の実績があります。
転職に役立つ情報を中立な立場で発信しています!
お仕事で悩んでいる方に
働く事は生きる上で物理的にも精神的にも大きな比重を占め、それゆえ仕事の満足度は人生を大きく左右するものだと思います。
もちろんお仕事なので大変なこともありますし、会社員であれば理不尽だと感じることもあると思います。
全てを思い通りにすることは難しいと思いますが、もっとあなたらしくいられる環境はきっとあると思います。
違和感を感じていること自体が、きっと何かしらのメッセージなのだと思います。
私も過去何度か転職をしてきた中で、何か違うな…と感じ転職をして、これまで後悔したことはありません。
むしろ今から振り返ると必要なタイミングで導かれてきたような、そんな気もします。
あなたがもし今、お仕事に関して何かしらの違和感や悩みをお持ちなのであれば、ご自身にとってより良い選択肢を検討してみても良いと思います。
人生は有限です。
一人でも多くの方が、より自分らしく充実した人生を送れることを願っています。
退職の基準
こんな時は退職を検討した方がよいと思われる退職の基準をいくつかご紹介します。
長時間労働が常態化している
これはできればすぐにでも退職を考えた方がよいと思う項目の一つです。
多少の残業は時に必要だと思いますが、毎日3~4時間の残業が常態化しているとか、休憩が取りにくい環境であるなどのイメージです。
私が退職を決めた理由は色々ありますが、一番大きな理由がこの労働時間の長さです。
毎日12時間前後、ほぼ休憩も取らずに働いても仕事が終わらない状況が続いていました。
周囲も同様の状況で疲弊しているのですが、なんだかんだと皆が前向きに仕事をやりきるので、自分だけ弱音を吐けない…という雰囲気があり頑張ってしまったのですが、結果体調を崩して休職することになりました。
ここの注意点は、周りもそうだから異常な状況に気付きにくいことと、気付いても自分の努力が足りないのではないかと思ってしまいがちなことです。
そう、その状況に耐えられているあなたは、きっととても忍耐強いのだと思います。
日本では働き方改革という言葉がよく聞かれるようになり、表面上は改革が進んでいるように感じられますが、私の感覚ではまだまだだと思います。
一方本気で取り組んでいる企業もあり、その差が広がっているように感じます。
経営者の考え方によるところが大きく簡単に現場レベルで改善できるものではないため、いつかは良くなるのではと期待しても正直難しいと思います。
近年、10人に1人は病気やけがで休職をすると言われています。
私がキャリアアドバイザーをしている時も、同じくらいの頻度でお会いしていました。
体調を崩してからですと回復に時間がかかりますし、一度休職してしまうと転職も難しくなる傾向にあります。
そうなっても企業は責任を取ってはくれません。自己管理なのです。
労働時間が長くても、ご自身がやりたいお仕事で楽しいと感じているのであれば問題ないと思いますが、もし体力的にきついと感じているのであれば身体が限界を迎える前に退職を検討されることをおすすめします。
それは逃げではありませんよ。
ルールが守られていない
こちらも早急に退職を検討して良い項目だと思います。
例えば、お客様をだまして営業するようなスタイルの会社や、働いているのに残業をつけてくれないとか休憩が取れないなどの企業がこれにあたります。
こちらも企業の体質ですので、なかなか改善することは難しいと思います。
特にお客様に対して不誠実な対応を強いられる環境は、すぐにでも退職された方がよいと思います。
あなたも悪者になってしまいますよ。
会社の理念や考え方に共感できない
入社する前に、おそらく皆さん見極められたとは思うのですが、理想としている姿と実際の現場は違うということは良くあります。
今は実現できていなくても一緒に目指していきたいと思えるのであればよいのですが、そもそも目指す方向性が違うのであれば共感できる企業を探した方がよいと思います。
ここで判断が難しいのは、特定の上司や同僚等個人との相性です。
こちらに関しては、おそらくどこの企業でも一人や二人合わない人はいますので、特定の人と方向性や価値観が違うからと言って簡単に退職するのはちょっと待っていただいた方がよいと思います。
ただパワハラやセクハラなど明らかに問題がある相手と働かないといけない場合には、部署変更等も含めて社内でできることを模索していただき、それが難しいようであれば退職もありだと思います。
同じ志をもつ仲間を見つけましょう。
そもそもやりたいことではない
職種は選んで入社したと思いますが、実際にやってみたら思った仕事と違ったということはあります。
ただ同じ職種でも、企業よって感じ方は変わってくるので職種だけの問題ではないと思いますが…。
もしくは希望と違うお仕事に配置転換されてしまったという場合もあるかもしれません。
この場合、企業の意図もあると思いますので、将来のあなたにとって必要な経験を積むための通過点だと思えるのであれば頑張るべきだと思いますが、そうではない場合は退職を検討してもよいと思います。
また経験を積んでいくうちに他にやりたいことが見つかったのであれば、是非やりたいことに挑戦してほしいと思います。
とはいえ無計画に退職してしまうと後で困ったことになる可能性もありますので、次の転職先を決めてからの退職をおすすめします。
退職のタイミングについては、こちらをご参考にしてください。
心の整理術
メリットとデメリットを書き出す
私も退職するかどうかを悩んでいた時に、とにかく紙に書き出すということを何度もやりました。
おそらく最初からまとまらないと思いますので、最初は思いついたことをただただ書いていくと良いと思います。
その中から、現職のメリット(魅力)に感じていることと、デメリットに感じている(改善したい)ことに分けて比較してみます。
ネガティブな思考になっているとメリットが見えにくくなってしまうことがあるので、こちらもしっかりと書き出してください。
次にメリットについて、現職でないとできないことなのか、他の企業でも実現できることなのかを書き出してみます。
デメリットについては、現職で改善できることなのか、改善するためには何が必要なのか、他の企業なら改善できることなのかを書き出してみます。
この作業をすると、自分が何を実現したいのかということだけでなく、譲れないことも整理できますので失敗しにくくなります。
長期的なキャリアを描いてみる
ここで大事なのが情報収集です。
キャリアを描くと言っても、自分の現在の市場価値や転職市場にどのような求人があるのか、自分の希望は現実的に叶えられるのかなど分からないことも多いと思います。
ですので、求人サイトを見てみたりエージェントに登録してキャリアアドバイザーに相談してみると更に自己理解が進むと思います。
中でもおすすめなのが転職エージェントです。
サイトでは求人閲覧はできますが、一方的に見ているだけでは得られる情報は限られます。
転職エージェントなら客観的な視点でアドバイスをいただけるので、効率的に現実的な自身のキャリアを描くことができると思います。
転職サイトや転職エージェントは、転職することを決めてないと利用できないのではないかと思われている方もいるのですが、そんなことはありません。
私がキャリアアドバイザーをしている時も、転職をすることを決めている方よりも漠然と悩んでいるから相談したいという方の方が多かったくらいです。
もちろん転職活動を始められる方もいらっしゃいますが、相談することで新しい目標を見つけ、現職で意味を見出して頑張れる方もいらっしゃいます。
また転職活動を通して情報収集し、現職と天秤にかけて結果現職に残るという選択をされる方もいます。
基本転職エージェントの利用は無料ですので、使えるものは積極的に活用しましょう。
まとめ
以上、いかがでしたでしょうか。
私自身キャリアコンサルタントのお仕事自体は好きで、特にお客様の役に立てた時には嬉しく遣り甲斐を感じていました。
また人間関係には恵まれていましたが、これらのメリットは現職でなくても実現できることでした。
一方長時間労働は、何度か会社にも相談はしましたが体質上改善が難しく、私の場合は体調を崩してからの退職になってしまいましたが、もう少し早く決断しても良かったかもしれません。
働いていると視野が狭くなり、今自分がいる世界の基準で判断しようとしてしまいます。
視野が狭くなることは人生の自分の可能性を狭めることにもなると思います。
できれば定期的に自身の心を整理していただき、将来どうなりたいのか、このままで自分のやりたいことは実現できるのかなど長期的な視点でキャリアを見直していただくと良いと思います。
この記事を読んでいただけたということは、現在きっと何かしらの違和感を感じているのだと思いますので、これを機に一歩を踏み出していただけたら嬉しいです。
※無料の転職相談を探すならこちら。
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